遺書振り返りの続きが一向に終わらないので気分転換。4月から奈良大学に通うにあたり、初めてひとり暮らしをすることになった。ワンルームの新居がカオスと化すことを防ぐためには、部屋の片隅に積み上がる本の中から連れていくべきものを厳選する必要がある。
横に積むよりほかにどうしようもなくなった本たち
そこで、新居の蔵書リストも兼ねて連れていく本たちをリストアップしていこうと思う。
- 歴史・文学に関する本
- 課題図書
- 短歌に関する本
- 小説
- 大学の勉強に役立ちそうな本
- 参考書系
1.歴史・文学に関する本
純粋な興味と大学での勉強のふたつの観点からこの分野の本は欠かせない。とはいえ専門的な本は持っていないので、そこら辺で買える文庫か新書ばかりだ。高校時代の因縁の恩師(そう呼ぶ所以はそのうちに)、K先生から頂いた本も多い。
- 「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」島田裕巳、幻冬舎新書
- 「カラー版江戸の家計簿」磯田道史監修、宝島社新書
- 「歴史のIF(もしも)」本郷和人、扶桑社新書
- 「日本史の論点」中公新書編集部編、中公新書
- 「歴史とは何か」E.H.カー、岩波新書
- 「日本語の考古学」今野真二、岩波新書
- 「鬼と日本人」小松和彦
- 「江戸の妖怪革命」香川雅信
- 「ビギナーズ日本の思想 新約弓と禅」オイリン・ヘンゲル
- 「ビギナーズ・クラシックス日本の古典 枕草子」
- 「ビギナーズ・クラシックス日本の古典 土佐日記」
- 「更級日記」以上、角川ソフィア文庫
こうした本は今後も増えることが予想されるが、本は生き物なので増殖するのは自然の摂理である。よって(収納以外の点においては)なんら問題はない。
2.課題図書
因縁の恩師K先生から必要な教養として読んでおくようにと頂き、その中でも特に読んだほうがよさげな本たち。新居の肥やしにならないことを切に願う。
頂いた本はあと50冊以上あり自室を圧迫している。なかには大量のペンギンブックスとか、「西洋哲学史」の英語版とかもあるが私の英語力が追い付いていないので置いていく。
3.短歌に関する本
短歌を始めて1年と少し経った。地元でいちばん大きい本屋に短歌コーナーなどはなく、文芸の棚の片隅に茂吉の歌集がひっそりと置かれている程度なので、私の持っている歌集はほぼすべて都市部の大きい書店で買ったものだ。先日初めて三省堂書店の本店に行ったときは棚ひとつがまるまる短歌コーナーとなっていることに深く感動し、理性を失ってかごに歌集を積みまくったのだが、深刻にお金がないことに気がついて泣く泣くそれらを棚に戻した。欲しい本をぜんぶ買える大人になりたい。
- 「たんぽるぽる」雪舟えま、短歌研究文庫
- 「現代短歌パスポート1 シュガーしらしら号」
- 「現代短歌パスポート2 恐竜の不在号」書肆侃侃房
- 「シン・短歌入門」笹公人、NHK出版
- 「古今和歌集」岩波文庫
- 「歌よみに與ふるの書」正岡子規、岩波文庫
- 「斎藤茂吉歌集」岩波文庫
- 「えーえんとくちから」笹井宏之、ちくま文庫
本音を言えば歌集はぜんぶ持っていきたいが、いかんせん収納の問題がある。そのため笹井宏之「えーえんとくちから」だけは以外は積読本から選んだ。「えーえんとくちから」は無人島に1冊だけ本を持っていけると言われたら迷わず選ぶ大好きな歌集だ。これについてもそのうち書きたい。
4.小説
現実逃避にはやっぱり物語の世界に入り込むのがいちばんなので小説は欠かせない。人にもらった本が多い。
5.大学の勉強に役立ちそうな本
他にどう分類したらいいかわからない
6.参考書系
FPと英検用+大学入試用のもの。これも大学の勉強に役立てたり、あるいは仮面浪人のお伴になるかもしれない。山川の日本史は教科書より、日本史研究の方が読み物っぽくて面白いからそっちを持っていく。
- 「うかる!FP速攻テキスト3級」日本経済新聞出版
- 「2023年度版英検1級過去6回全問題集」旺文社
- 「英検1級でる順パス単」旺文社
- 「大学入試英語長文plus 速読トレーニング問題集」旺文社
- 「詳説 日本史研究」山川出版社
- 「日本史B一問一答完全版」金谷俊一郎、東進ブックス
- 「書き込み教科書 詳説日本史」山川出版社
- 「新修 古典文法」荻野文子編著、京都書房
- 「英単語の語源図鑑」清水建二・すずきひろし著、かんき出版
これでもかなり頑張って厳選したのだが、段ボール一箱分という当初の想定を余裕で超えてしまった。
新居での本たちの収納スペースがどうなるかはまだわからないが、京極先生も仰っていた通り本の収納のコツは愛と執念であるから、そのように取り計らっていきたいと思う。週末に引っ越しを控えているので荷造りに追われているものの、通い慣れた本屋にも最後に顔を出しておきたい。その結果としてまた連れていく本が増えるだろうが、ひとり暮らしのお伴は多いほうが心強いだろう。向こうでも本たちに囲まれた愉快な生活が送れることを切に願っている。